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zoom RSS 平沢進リマスター・ベスト盤の音質レビュー

<<   作成日時 : 2014/09/24 00:25   >>

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平沢進 vol.5 (2)

平沢進ソロ・デビュー25周年 Project Archetype として展開されるアルバム再リリースの企画のひとつ『Archetype | 1989-1995 Polydor years of Hirasawa』のレビューを音質の話に限定して書きます。アルバムの詳細はこちら→ http://moderoom.fascination.co.jp/modules/info/index.php?page=article&storyid=179

実は、これまでCDのリマスター盤というものを聴いて明確な音質の向上を感じた経験はありませんでした。
そんな私ですが、今回はハッキリ違いがわかりました。
普通「高音質」と聞いて想像するのは、冴えわたる高音あるいは迫力の低音かもしれませんが、今回のリマスタリングで一番変化が大きかったは、中低域の音の厚みでした。高音はざらつきが減ったためにかえって印象が薄くなったほどです。例えるなら、レシピは同じでも高品位な食材を使った料理というか、熟成させた高級肉を食べてる満足感でしょうか。再生機器で言うと、プレーヤーではなくアンプを電源がしっかりした良質な製品に換えたような変化です。
1作目2作目のアルバム曲の改善が目立ちます。「世界タービン」はドラム、ベースの音の骨格がしっかりして別ミックスではないかと思ったくらいです。「ロケット」のベースラインも明瞭になって、楽器が持つそれぞれの役割がはっきりわかります。「金星」のギターは録音マイクを替えたような生々しさ。音に厚みがあるため、弦楽器を使った曲では脇役的なポジションのヴィオラがしっかり活躍しているのが聴き取れます。Disc2収録の「魂のふる里」が絶品で「いままで聴いていたのは何だったんだ?!」と思うくらい。この曲のオリジナル盤は音が堅く、歌声にも金属的な響きを感じてリマスター盤ほど楽しめません。
これらの欠点は、音楽メディアがアナログレコードからCDに変わったとき感じたものと同じでした。
CD登場時にその音に納得できなかったのは、アナログマスターからデジタル信号に変換する技術が未成熟だったことも理由にあったのだと実感しました。
ちょっと話が逸れますが、『白虎野』のインタラの帰り、平沢仲間との飲み会でのことです。
話題はステージで使われてたCGになっていました。「コンピュータ・グラフィックの欠点は粗密感がなくなることだよね」と私が言うと、我が意を得たり、とばかりに今監督が私の背中をドンと叩き「それ、百万点の答だよ!」嬉しそうに言うのです。私はCDの音の不自然さをデジタルの映像についても同様に感じていたので、そう言葉にしたのでした。
ちょうどCGの違和感が薄らいできた頃でした。音響の世界でも今日にいたるまで技術の向上が続いていたわけです。最新のリマスター盤を聴いて、そんな出来事を懐かしく思い出しました。

自作スピーカーの記事などで人気があったオーディオ評論家の長岡鉄男氏は「いい音を聴く秘訣は、いい音のソフトを聴くことだ」と、身も蓋もない事を書いて読者をガッカリ(笑)させていましたが、実際、もともとの音源の良し悪しは出てくる音にとって支配的なのです。

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