喫茶ポプリ

アクセスカウンタ

zoom RSS 美術館に火をつけるよ

<<   作成日時 : 2016/09/04 11:09   >>

なるほど(納得、参考になった、ヘー) ブログ気持玉 2 / トラックバック 0 / コメント 0

平沢進 Vol.5 (8)

小説家や映画監督のデビュー作には、その人が描き続ける永遠のテーマが凝縮されているという。
Pモデルのデビューシングル「美術館で会った人だろ」を狂気のラブソングと語る人は多いが、本当にそれがテーマだろうか。

とにかくタイトルが印象的だ。しかし、「僕」と「あんた」が出会う場所が「美術館」なのは何故?
実体験ではないだろう。平沢進と美術館、、、似合わないよねえ。
Pモデルの前身がプログレバンドで、パンクムーブメントの洗礼を受けてモデルチェンジした経緯を知る人達は、美術館が「大仰なアートに変容したロックミュージック(が演奏されるホール)」の意味だと当初からわかっていたのかも知れない。

<きれいな絵>ではなく、<きれいな額>と歌っていることに注目。
泣いている子供=ロックキッズだとすれば、彼らの嘆きを、パッケージ化された楽曲や枠にはまってつまらなくなった音楽シーンのせいと指摘する「あんた」は、「僕」にとって見込みのある音楽ファンだったはずだ。

  なのにどうして、自分達のバンドを聴こうとしない!

そりゃ、既存のロックなど焼き払いたくもなるだろう。

RCサクセションの「雨上がりの夜空に」のように何かを性的なメタファにして歌う曲は数あれど、その逆のパターンでダブルミーニングを持たせるのだから稀有な才能だと思う。

このまま「僕」を演者「あんた」を観客とすることで、2番の最後の宣言<窓ガラスを割ってやる>が違う意味を持ってくる。演者と観客を隔てる見えない境界、それが<窓ガラス>だ。
美術館のような権威的な容れ物に価値が無くなり、演者が観客に、観客が演者に入れ替わる。まさしく平沢進の追い求めるユートピアではないか。

あんたと一緒にいいこと、いや、(血糊で汚れる)ワルイことをするのがヒラサワにとって<夢の世界>なのだから。


テーマ

関連テーマ 一覧


月別リンク

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!
ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。
→ログインへ
気持玉数 : 2
なるほど(納得、参考になった、ヘー)
面白い

トラックバック(0件)

タイトル (本文) ブログ名/日時

トラックバック用URL help


自分のブログにトラックバック記事作成(会員用) help

タイトル
本 文

コメント(0件)

内 容 ニックネーム/日時

コメントする help

ニックネーム
本 文
美術館に火をつけるよ 喫茶ポプリ/BIGLOBEウェブリブログ
文字サイズ:       閉じる